かの未琴

ああ、これは胸の奥が掴まれて少し痛くなる。思い出せよ、お前にも何かあったはずだろと、優しくじわじわと掴んでくる。 年号の呼び名が変わり、昭和は古くさいイメージ一色で塗りつぶされた。でも私たち一人一人はあの頃も今も年号の下で変わらず蠢き続けているんだと。 平成に生まれた子どもたちの行く時代の先までぼんやりと浮かんでくるようなお話です。作者様ならではの空気感にゆっくり浸りました。 (ごめんなさい、不具合あって再投稿しました)
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未琴さん あるとするならば昭和93年になる現在。 平成も31年で一区切り。私たちはそれぞれの時間を歩み続けます。幸せを仕掛け続け、変わらないで歩いていこうとして。 晴れた日にまた在りし日の事を取り戻そうと雲を紡いでいくのは、ただ単にノスタルジアから為せる事だけじゃあないな、と最近思うのです。 お読み頂き、また素敵なレビューを頂きましてありがとうございます。
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