新垣蛍

イベントにご参加いただき、ありがとうございます! 僭越ながら、レビューを書かせていただきます。 この作品の前身である「ヒネクレモノ」から読ませていただきました。 両作品とも物語の起承転結、(次の作品へと持ち越す以外の)伏線の回収、聞きなれない言葉の説明、どれをとっても「誰かが読む」ことが意識されていてわかりやすく、とても読後感が良かったです。 たくさん登場するキャラクターもそれぞれに個性が見られて、一人一人が持っている物語が詳しく書かれなくても垣間見えるようでした。 もっともっと彼らのことを知りたい、この物語の続きが読みたいと思いました。 ひとつ気になったのは、芸能人を登場人物としながらも、ゴシップ的な意味での一般人の視線がないことです。 作中ではマリがトラットリアで零に告白をするシーンがありますが、その少し前で零の容姿を描写する際に「一目でプロのモデルだとわかる」「それまでマリが集めた視線以上の眼差しが、一斉に注がれる」とあります。 ともすればアイドルの零であるとバレてしまうかもしれないような状態で、他にも人がいる中で、堂々と告白するのは少し違和感があります。どんな芸能人でも、ゴシップになるのは避けたいでしょうから。 「気持ちが高ぶって」と言われればそれまでですが、せっかく芸能人かつBLジャンルなのですから、「人の目」という障害をより意識されてみてはいかがでしょう。 BLジャンルでは、TLにはない「世の中の偏見」という壁があって、だからこそ彼らは人前で手をつなぐことも難しくなり、読んでいる側はそれがもどかしく、応援したくなるのだと友人が話していました。 かなり主観的な意見ですが、私は一理あると思っています。 もしも亜衣さんがこの意見に共感していただけたら、「人の目」を作品の要素として取り入れることを頭の片隅にでも置いておいていただければ幸いです。 長々とごめんなさい。 すてきな作品をありがとうございました!
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レビューありがとうございました!そして、貴重なご意見ありがとうございます。早速、次回作品に活かしていきたいと思います(^^)/
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