空松かじき

 感情の放棄が描かれたSFだと感じた。 『キーワードを指定するだけでそのワードを構成するためにぶら下がる感情を、一括削除できてしまう』機械。  使いようによっては、すばらしい成果を生みだせそうな気がするが、中毒性は高そうだ。一種の不安障害を引き起こすのかもしれない。今やほとんどの人がケータイまたはスマホを手放せないのと同じで、この作品はその延長線上にありそうな光景である。  また、少子化対策に政府が『恋の日』を策定する、というアイデアもおもしろかった。少子化がいよいよとなったら、本当にこんな類いの祝日ができそうで恐ろしい。まあ、できないとは思うが。
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レビューありがとうございます(≧∇≦) さすがです!そのコントローラーを紹介したかったんです(笑) 脳内で祭り騒ぎする感情たちを記号化して整列させて、手軽に手を汚さずに、削除。 レンジでチンレベルです。 世界はどこに向かっているのかしら。 …なんちゃってです。感謝です。精進します。

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