青木ぬかり

 やや達観したような立ち振舞いの主役、陸。  文字にするのも野暮になる、誰しもが経験する季節に一度は通る道なのではないでしょうか。  それが歳を重ねて色褪せるのか、それともさらに彩りを増していくのかは心の持ちよう……。  まだ未完ながら、著者が伝えたいのはそういうことなのではないかと勝手に推察してしまいます。  小説には、こころを若返らせる力がある……。  それを再発見させてくれる作品だと思います。  僭越ながら、粗く若々しい綴り方も作品の魅力となっている気がします。  感謝の意を込めてレビューをさせていただきます。 
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