井湧敬一

 分身も衝撃的でしたが、これは更に恐怖です。    それでいて、レラさんから漂う妖艶さが、物語を美しいものと錯覚させてしまいます。 あの体なのに・・・    内容も、丁寧に読み進めて行かないと理解できない、幾重にも絡まった糸のようであり、今回の主人公の様に読者も混乱する事と思います。    いわゆるゾンビものと違うのが、美しいものとの対峙という構図です。  ゾンビになら迷うことなく向けられる殺意と恐怖が、この場合、迷いと畏怖となり、新しいジャンルとなる可能性を秘めていると思いました。    「分身」がパクられたってお話ですが、確かに使ってみたくなる設定でした。  い、いえ、僕はパクりませんよ、念のため(;^_^A    でも、これがメジャーになったら、分身ならぬ、分裂を起こして、類似品が多数出回るんじゃないか。    そんな気もしています。    読ませて頂き、ありがとうございます(*´▽`*)
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レビュー、ありがとうございます(≧∇≦)! 井湧さんのレビューは、いつも的を射てますよね。 分身と箱庭は、ほんとに自分の趣味に走った話でしてw ふだんから登場人物が、みんな美男美女なのに、ここでは、さらに趣味的な扱いをしています。 美しいものって、グロテスクなものといっしょに現れると、相互に引き立てあいますよね。グロであればあるほど、美しいものは、さらに輝いて見える……それが好きでして。 もう、このへん、あきらかに横溝正史の影響ですよねw ふつうのミステリーではできないことをホラーではやってます。 一人食べると倍に増えるーーという図式は、まだまだ他の作品に応用できる要素ですよね。

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