完結おめでとうございます! 高校生という、大人に片足突っ込みながらも、イマイチまだ大人にはなりきれない『あの頃』の不器用さが、『音楽と恋』に焦点をおいて、とても素晴らしく表現された一作でした。 『バンド』『青春』『恋』このワードにビビっときたらぜひ読んで欲しい作品です! 本作の主人公である春風くんは、高校入学当初は何に対しても無気力な青年でした。 そんな彼を変えたのは、1本のエレキギター。 ギターに魅せられた彼は時間も忘れて練習に励み、どんどんその楽しさにのめり込んでいく…。 その姿が、学生時代に音楽を齧っていた自分の姿と重なり、つい胸が熱くなったのは、作者様の表現力のせいだ! それだけギターの音や、音楽に対する高揚感などがとてもリアルに描かれています。 Cでも、Gでも何でもいい。簡単なコードでも、最初の一音がなった瞬間の感動は、今でも忘れられません。 この物語を読んでいたら、本当に新鮮にあの頃の感動が戻ってきたような気がします。 青春は、一度きり。 だからこそ、胸に焼き付いて離れない。 久しぶりにギターでも弾いてみるか……。そう思わせてくれた素敵な作品です!
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