KAMATA

 おそらく二時間にも満たない短い再会、そこに二人分の人生がぎゅっと凝縮されています。正直、物凄く心揺さぶられました。  主題は重めです。でもラストは、再会したからこそ踏み出せる、前向きな何かがあります。読者の背中をポンと前へ押してくれるようなラストは、マユミさん作品に共通の特長ですが、ここでも如何なく発揮されています。  二人とも「会ったら、絶対に言おう」と考えていた言葉は、沢山あったんじゃないかと思います。でも交わされたのは多くなく、ごく普通の会話だけ。表現が上手くそぎ落とされていて、だからこそなおさら鋭く心に染み入ります。  当時の事情や思い、そのほんとうは「あの人」の胸の中。どうする事が良かったのか、「僕」はどうして欲しかったのか。人生に於いて、正解は無いのかもしれないと思わされました。  ラストの一言が桜と合わさって、映画を観終わったような心地で読み終えました。この作品大好きです。
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KAMATAさん(*´-`) 素敵なレビューをありがとうございます!!とても嬉しいです。初めて小説を書いてから半年くらいでしょうか、経過致しました。その半年で私が自己流で勉強してきたのは正しいのか分からないですが、以前より描写を詳しく入れるようにしました。この物語は会話が非常に少ないので特に細かな描写や感情をもっと分かりやすい表現にと考えて書きました(*´-`)それが伝わったなら少しは上達したのだろうと思えて嬉しいです!!読んで頂きありがとうございました(*´∇`*)

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