藤白 圭

長年、囚われ身だった女性の檻に、連れて来られた少年。 ずっと男性の慰めものをしては、狭い檻に閉じ込められて、逃げることも叶わず、人生を諦めているかのような女性のけだるさ。 ふわふわと舞うような美しい少年の、どこか希望を忘れない軽やかさ。 陰と陽が織り成す奇妙な同居生活には、どこか違和感が漂っている。 二人が恋に落ち、一緒に檻から脱出するのか? それとも、二人を襲う運命は残酷なものなのか? ゆっくりと語られて行く彼らの末路……それは…… 成程。そうきましたか!と唸らされました。 確かに、少年や女性の雰囲気も。 少年が持って来た寝具の色も、連れて来られては消えてしまう人達も。 これなら至極納得のいくものです。 背に腹はかえられない。 愛情ではお腹は膨れない。 彼女の腹は本能のままに…… 面白かったです。
1件・2件
快紗瑠さん、『腹の中』を読んでくださりありがとうございます! なんかもう、このレビュー……帯に書いてあるみたいです(*/ω\*) いつも丁寧なレビューに、感謝感謝です!
1件
いやいや。 こういう擬人化や美しい表現。 かづはさんの描写力が光る作品で素敵でしたー!
1件

/1ページ

1件