あたたかみのあるお話でした。 猫にかぎらず、生き物の出てくる話はノンフィクションに勝るものないですよね。実話のもつ重みと、人間には予測のつかない動物の行動に感動します。 本能的なだけに、動物のもつ愛情は、ときによって人間より強いような気さえします。 ゾウは死を理解して、仲間を埋葬し、その場所をくりかえし訪れ、死を悼むと言います。 チョビヒゲの行動は死を理解してのことなのか、動かなくなった母親に起きてほしかったのか、わかりませんが、ただひとつ、まちがいないのは、そこにある愛情の深さです。 また、猫の話でありながら、作者さんとお母さんの家族愛も、ほんのりからめて、優しい物語になっているところが素敵でした。

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