赤羽道夫

今までの小説という固定概念を打ち破るような文体。 これが新たな小説の形なのか、と深く感銘を覚えました。 それと同時に、個性的なキャラクターの動きが、主人公・比奈のウィンドウを通してしか見えないのに同時進行していく描き方は、ミステリアスさを深めて読者を引き込んでいきます。比奈は、忌みという、なんかわからんものが見えて、見えない刀で戦うが、そんなファンタジックな要素は副次的なもので、キャラの人間関係が重視される。鳩や鵺といったキャラのネーミングも常識にとらわれない作者の先進性の表れでしょう。実績あるクリエーターの納得の一編です。

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