肉球まつり

感動したのでレビューさせて頂きます。  主人公タイガの境遇は、4分の3アメリカ人。 祖母は生粋の日本人。  戦後日本の時代を背景に、日本とアメリカ、国を越えての心の繋がりをこたつ中心にして描かれた物語です。  境遇は少し周りと変わっていたかもしれませんが、主人公にとっては自然な流れで起こった人生の一出来事。  その何気ない風景を切り取って、温かみのある文章で上手に表現されています。  こう書いてしまうとプロの方へ対して上から目線みたいになり大変申し訳ないのですが、何気ない日常風景や人(ひと)の生(せい)、心のやりとりをここまで自然に表現することがどれほど難しい事か...物書きの真似事を初めて数日、嫌というほど思い知らされた今なら分かります。 素直にシンプルに、まさに正統派といった素晴らしい感動の物語でした。  また、主人公が思い出の暖かさを求めて、おばあちゃんとコミュニケーション取りたい一心で必死に覚えたカタコトの日本語が涙をそそります。 6ページ目で既に涙腺崩壊しそうでした。 遺産を手放してでも、最後はお祖母ちゃんとの思い出を手に入れる事が出来て良かったね! もう温かくならないこたつとは対称的に、私の心はすっかり温められてポカポカになったのでした。 素敵な物語に出会わせてくださってありがとうございました。 これからも頑張ってください。 応援しています(* ´ ▽ ` *)♪

この投稿に対するコメントはありません