折梨 平

冒頭の、近未来的なリアリティーのある描写は、逆説的に現実味の薄い日常を表現していて、中盤以降は、新しい世代の過渡期を「終わりの始まり」として描いています。 なんでしょう、こういう切なさ溢れる小説なのに、主人公がどこか淡々と事象を「処理」しているのが印象的で、きっと優しい性格の彼の人生がここから変わったのだろう、と信じたくなるような。 人工知能、仮想現実を題材とする作品は多くとも、こういう着目点はなかなか無かったんじゃないかな。とても面白かったです。
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折梨さん、レビューありがとうございます! お返事が遅くなってしまいすみません。 この作品は近未来への問題提起のようなものです。 現実味の薄い現実と現実感のある非現実との錯誤が書けていればなあと思います。 お読みいただきありがとうございました♪

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