白羽莉子

今回はレビューを依頼していただき、ありがとうございました。 ヒューマンドラマとは、「人間味、人間らしさを主題として描いたドラマを意味する語」らしいです。理性や感情、葛藤等を描くことによって読者に主題を伝えるということだと思います。琴線にふれるかどうかは読む人それぞれの好みの問題が大きいから分かりませんが、ヒューマンドラマですから、主題に共感性や説得性をもたせることが特に重要なのではないかと思います。 さて、この物語は母と祖母の心情の変化を娘の視点で追っていくということだったと思います。冷戦状態をどうにかしたいけれど、もどかしい関係で、というのを描きたかったのだろうと思うのですが、どうも伝わりにくい。今回は伝わりにくくなっていった原因を考えていきたいと思います。 まず、いやみっぽくなっていますが、しっかり会話劇になっている状況が展開されているところですかね。嫌だとか気まずい雰囲気だったらあまり話さないとおもうのですがね。それに、母は結婚を許してもらっていないように思っているのでしょう。余計に話しにくいのでは、と思うのですがねえ。ということで、ここでまず違和感が生じてしまいます。 長くなってしまいましたのでコメント欄に続きを載せます。
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次に、母の感情を娘の視点から読み取れない。祖母の行動から母への気まずさは伝わってくるけれど、母の行動や表情からはどうもそれが伝わって来ない。母は気まずいのか、悲しいのかがセリフで読み取るしかない。祖母ほど気にしていないのかなあとしか読み取れません。一人称で他者の感情を伝えるときは行動と表情が主になると思います。祖母の行動に対して母の感情を読み取れる内容が圧倒的に少ない。気まずいと思っているのかどうかさえ、怪しく見えてしまっています。 この物語の前半で伝えたかったことは何なのか。母を思う娘の気持ちというよりは、雪解け前の緊張感なのかな、と思います。 緊張感を出す方法として、ゆっくりな時間の流
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まずは今回レビューイベントを開催して下さった事、ありがとうございました。 また、私の拙い文章にもしっかりと目を通して下さった事、感謝致します。 白羽さんの言葉はどれも自分の気付かなかった事ばかりで、目から鱗でした。 私の場合、何度も書いたり読み直しているうちに読者にも正しく伝わっているという錯覚に落ち入ってしまいがちで、どうしてもご都合主義になりやすいです。 今回改善点を上げて下さった事をもう一度きちんと見直して丁寧に書いていきたいと思います。 全く繋がりの無い他人に対してここまでの丁寧な対応、本当にありがとうございました。 北海道はあと二週間で漸く桜が開花します。 寒暖の差が激しい季節
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