サークルよりまいりました。 どうぞよろしくお願いします。 基本は暢気なんだけど、時々神経質な気分屋の日和子《ひよこ》。 彼は日和子の事が好きだった。ケンカしたって愛らしい仕草が印象に残るほど。 だけど日和子との関係は、彼女への安らぎにかまけたばっかりに墜犯してしまった過ちによって終わりを告げる。いつも黙って口をつぐむ彼は日和子を放ってしまい、それから1年以上も会っていない。 物語は日和子のことを振り返るところ、そして過ちから得たもの、失ったものを追いかけていく。 「ああ、これは気持ちの良いくらい運命的だ。転がり込んできたとかじゃない。黙って追いかけて、遙か彼方に行ったかというものをたぐり寄せたんだ」と。 根底にある『今も忘れない』という思いが終わりにくくっと顔を出してきて、幸せな結末に導いていくのだな、と感じました。 気になった点は、日和子の気分屋ぶり、黙ってやり過ごそうとする彼の身勝手さ、エピソードとしてもう少しだけあれば良いかな、と思ったりしたのですが、ただこれは個人的な見解として、わざわざ盛り込まずとも彼と彼女の基本的なパーソナリティーが伝われば、想像と余韻で楽しめるし。ここはそこに委ねた方がいいんだろうな、と。「ああ、きっとこんなことがあったんだろう」という想像を楽しめることが出来るのも優れた物語の証左だと思います。 良い物語でした。ありがとうございます。
1件・3件
13kidさん、レビューありがとうございます! コメントのお返事もありがとうございました! 短いお話ですが深く読み込んで頂いて恐縮です。とても嬉しいです♪ 今回はいかにコンパクトにまとめて読者を落とすか、に力を入れたので、エピソードの追加はなるべくならしたくないなぁと思います(というか考えつかない笑)。13kidさんのご指摘、次回からの作品つくりに活かしていこうと思います! ご指摘とは別に個人的にちょっと不安なところがあるのですが…… ラストの主人公の「結婚する以外の選択肢~」のところ。ちょっと唐突すぎたかな?と案じているのですが、どうでしょうか? ご意見聞かせて戴ければありがたいなと
1件2件
おはようございます。 いえいえ、とても面白く拝読させて頂きました。短いからこそ読者の想像力や妄想をかき立てられる構成に「良いなあ、コレ」と感じました。 ラストのところも、その後また色々あるかも知れない、だけど今この想いが高まるのは「大いにある」よなあ、とにやりとして。 色々考えたら多分彼はまた黙ってしまう。あの時そう思ったことこそいつか振り替えったとき「今も忘れない」となるような出来事、だと感じたので。 唐突に……ということも「あっやっぱり?」と引きこまれました。何かそこに足すと、また違う想いが浮かぶと、うだうだしちゃいそうな彼、なんて感じて。あの彼が「そこまで思って……」というところに
1件1件

/1ページ

1件