チヒロ

「僕らの世界が終わる頃」著者:彩坂美月さん 帯に、「僕は、小説家か、殺人者か。」とあり、興味を持ちました。主人公、引きこもりの14歳の少年がネット上にアップした小説を擬えた事件が次々と起こる。。そこまでが読む前に入ってきた情報でした。簡単な話そうだと思い読み始めたのですが、想像をはるかに超えるミステリでした。たった一人の中学生が抱える、様々な葛藤が、次第に大きくなって行き、作中で少年が執筆する、小説に様々にリンクしてゆく感覚は新しく、非常に面白いものでした。一冊で二冊分楽しめました、お得です。 さて、今回の作品の表紙、偶然にも、前回に引き続き遠田志帆さんでした。いつ見ても綺麗な表紙です。特に目の感じが好きです。遠田さんの絵を多く見たことはありませんが、大抵は表紙に大きくショルダーショットで主人公が描かれているように思います。その全てが、何か強い意志のようなものを持った目をしているように思え、いつも自然と引き込まれいてしまいます。是非、インターネット等で検索なさってみてください。

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