綾崎暁登

18ページという短い文章でありながら、貧富の差が産み出す残酷な現実、生きることの辛さ、出会いと別れ、そして生き抜くための未来に向けてなど、暗殺者である1人の青年の人生が見事に描かれた作品となっています。 あの時少女にパンを貰わなければ、あの頃少年だった主人公は餓死していた、もし、その出会いがなければ、自分をアサシンとして育ててくれた師匠との出会いがなかった。だが、自分の初めての殺しの仕事が、かつて自分を助けてくれたあの少女。そして、依頼をしたのが彼女だという事実も。殺しの世界では、依頼は絶対。自分を今まで育ててくれた師匠を取るのか、それともあの時自分の命を繋いでくれた彼女を取るのか。どちらかを選択した時、それは2人の内のどちらかとの別れを意味する。この場面を読んでいた時、思わず泣きそうになりました。 辛くあり、スリリングであり、残酷であり、最後は暖かな気持ちになれる。そんな素晴らしい作品です。この作品に出会えたこと、とても感謝しています。ありがとうございました!
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ありがとうございます。 短い分量でいかに要素を詰め込めるか、という実験作でもありましたが、過不足なく汲み取っていただけたようで何よりです! もちろんそれは、読者様の読解力の高さにも助けられていると思います。書き手と読み手のハイレベルな相互理解、そして文芸を介した一期一会に感謝します。
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