二瀬幸三郎

二瀬幸三郎です。 拝読させていただきました。 アーサー王伝説…… 自分が知るそれは、幼少の頃見たアニメ〈円卓の騎士 燃えろアーサー〉とその続編〈燃えろアーサー 白馬の王子〉、そして、1981年公開の映画〈エクスカリバー〉のみでした。 余談ですが、これらの作品を見たことが切っ掛けで、[ファンタジー]と言う言葉よりも先に、西洋甲冑に対する興味が擦り込まれておりますw 本作は、ミステリアスとサスペンス、剣劇と銃撃などの多彩なアクションを交えつつ、〈アーサー王伝説〉という虚空の渦に巻き込まれた様々な人間模様を繰り広げる、壮大なドラマであります。 歴史とファンタジー……虚と実を混在させつつ、それでいて、丁寧な展開で進められる物語……氏の得意とされる手法が、この作品でも、存分に発揮されていると想われます。 特定の主人公をあえて設定せず、事件の黒幕であるベディヴィエール卿や、次々と加わる〈新生円卓の騎士〉の面々……その円卓の騎士を追うことになったマクシミリアンとジェニファー……王の秘宝を求めて共闘する羽目になった剣神とマリアンヌ、そしてアルフレッド……様々な視点から展開される物語を破綻無く纏め上げる構成力に脱帽です。 また、もしかしたら、[幻]のままで終わることさえ予想していた[アーサー王]が、あんな形で出るとは思っておりませんでしたw そして、[予言書]という形でその存在を示していた〈マーリン〉の意外な正体…… 実行しようとした[伝説]はその意図を超えて一人歩きをし始め、結局は自分も翻弄される側でしかないことに気付き、それでいて安らかな(?)死を受け入れたベディヴィエール卿に、自分もその場面になって、僅かながらに感情移入しておりました。 素敵な物語です♪
1件・2件
この長ったらしいw物語に最後までお付き合いいただき、また、大変素晴らしいレビューまでいただいて、まことにありがとうございますm(_ _)m☆ ここまで我が書を的確にまとめてくださった解説に感動です! ネタバレとしつつも、重要なところはちゃんと濁しながらちゃんと違和感のない説明文となっている…さすがです! むしろそのレビューの才に脱帽しております(私はあまり上手くなく…)。 ともかくも、楽しんでいただけたようでなによりです。 重ねて御礼申し上げますm(_ _)m
1件1件
こちらこそ、ありがとうございます♪ 才だなんてとんでもないです(汗汗汗

/1ページ

1件