苺飴

『ひとつだけ願い事が叶うなら2』 前作に引き続き、心にしみるとても素敵な作品でした。 辛い思いを沢山抱えつつ、ささやかな幸せをとても大切にして一人で頑張ってきた静谷くん。 居場所がないと思っていた実家、何年も使われてなかった工房…。 寂しい色だったこの場所が、新緑の季節に自然豊かな里山、山鳥の鳴き声や木々や空の色、憧れの麻木さんの家具に囲まれた生活、麻木さんが新作の家具を作り、弟子入りした静谷くんが一から丁寧に家具作りを教わり…と、とても豊かな色合いに変わっていく様子が本当に素敵でした。 そして、無心に板の接ぎをしていた静谷くんにかけられた、麻木さんの言葉…。 どんなに嬉しかったか…。涙が出ました。 静谷くんのずっと窮屈で暗い場所に押し込められていた思い…麻木さんが解放して、これから才能が伸び伸びと開花しそうですね。 辛い事があっても妬む事もなく、ささやかな幸せを大切にして一人で頑張ってきた静谷くん…麻木さんとの運命的な出会いはきっと今までの頑張りへのご褒美かもしれないな…と思いました。 『ひとつだけ願い事が叶うなら』の続編が、こんなに早く読めるなんて思ってなかったので驚きましたが、凄く幸せで素敵な2人を見る事が出来てとても嬉しかったです。 読んだ後あたたかく幸せな気持ちになる素敵な作品をありがとうございました。
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苺飴さん素敵なレビューをありがとうございます! 「読んだ後あたたかく幸せな気持ちになる素敵な作品」とのお言葉とても嬉しいです! そして、幸薄い静谷君の生活が変わっていく様子を、苺飴さんが一緒に喜んでくださってるのが伝わってきました。 「ささやかな幸せを大切にして一人で頑張ってきた静谷くん…麻木さんとの運命的な出会いはきっと今までの頑張りへのご褒美かもしれない」 ここ! 本当に嬉しかったです^^ まさにそうなんですよね。静谷君が両親を恨み、兄を恨み、自分を哀れみ、なにをするにしてもネガティブ思考で毎日を鬱々と過ごしているような人だったら、麻木さんと偶然出会うことすらなかったと思います。静谷
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