あいかわらずクオリティが高いですね。 じわじわと迫る形のない不安感、ひとときの安らぎ、そのあとに形をとる恐怖。 こういうネタは、わりとよくあるかもしれませんが、五右衛門風呂ですとか、松葉鉄砲など、リアリティのある描写が独自の世界観を作っています。昭和の世界に迷いこんだようなふんいきです。 そして、最後まで読むと、家族のあたたかさに、グッと来ますね。 お風呂の幸せがテーマなので、イベント的には、ちょっと違うのかもしれませんが、小説としては素晴らしいと思います。

この投稿に対するコメントはありません