浅果好宗

確かに善悪とは誰が決めたのでしょうね。 ただ、それは人が生きやすくなるための知恵であると自分は思います。 人々は、本当に多くのことに惑い、迷います。 やれ肌の色、やれ生まれた土地、やれ階級だとあげればキリがないでしょう。 それであっても人は少しずつ改善をしていく生き物。 昨日の悪が今日の悪であるとは限らないのです。 この物語にも訴えるべき沢山のことが詰まっていましたが、明確な答えは明示されていません。 考えてみよう。そう優しく肩を叩いてくれる物語ですので、この作品を読んで少しだけ哲学者になってみませんか?
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哲学的にレビューしてくださりありがとうございます! そう、時代は変わっていきます。 カースト制度にしろ、アパルトヘイトにしろ、宗教・民族対立にしろ、その人類の大きな歩みの中で、少しずつ良き方向に向かって解決し始めている、はずでしたが、この現代においてそういった小さな努力でさえ悪と決めつけようという動きもあります。 善悪二元論で語るのでは、更なる対立を生むだけかもしれません。 もっと多角的に考え、悩み、迷いながらも、人間だけでなくあらゆる生命、星々、宇宙そのものを内包したすべてのものが幸福になる未来を描いていけたのなら、と思います。

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