女郎花

高額なカウンセリングを受けるより心療内科的な面で断然効果のあるお話でした。といっても、心療内科でプロのカウンセリングを受けたことも無いワタシが言うのも変ですが(;´∀`)。 個人的な事になるのですけど、今ワタシ自身が直面しているすべての苦悩について、取り零すことなく詰め込まれ、小説という媒体で間接的に苦しみや悲嘆への向き合い方を優しく手解きしてくれる、そういった作用もあるお話だと感じました。 なので、書いてくださった作者さんに感謝の念もこめて、大好きなシリーズ『KEEP OUT』の番外『不可視光線』の続編にあたる、本編『残響』、主人公春樹をストーリー上で見ることも本当の意味で最後(最終回)ということらしいので、連載完結後にもう一度一気読みしました! 先に書いたように、奇遇にも自分の今現在の気持ち、精神状態のより深いところまで寄り添ってくれたこと自体が、まるで……この作者さんにこそ何か別の能力があるのでは?……と、ゾクっときてしまったのですが、それはワタシの勝手な思い込みでしょうね。笑 他読者さんたちからも感動を伝えるコメントがよせられているのがその証拠ですよね。 劇中に登場する認知症を患った老人から伝わってくる心情や感情、記憶の断片が、春樹の感じ方、思考から綴られる描写が圧巻! まるで自分も春樹であるように切ないくらい納得できますし、触れた相手の思念を読み取れる特殊能力を持ってしまった人間は苦しいけれど、こういったことでは楽になれるような心情がよくわかり、なにしろその描写がとても斬新で優しく美しいです! 表紙画、そしてタイトル『残響』ごと、もうたまらない、御守りにしたいお話でした( ^∀^)。
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おみさん、残響に温かいレビュー、そしてメッセージをありがとうございました。 なんだか胸がいっぱいで、なんてお礼を言ったらいいものか……(;_;) きっとここ数年、とてもいろいろな事があったおみさんの気持ちに、少しでも寄り添えることが出来たのなら、こんなに嬉しい事はありません。 物語って、主人公が活躍して成長するのが鉄則だと、ある小説指南で読んだことがあるのですが、この春樹の番外はとにかく主人公の春樹がダメージごとにナーバスになってしまい、まるきり外れてしまっています。 こんな物語を書いてていいのか……と、悩みながらの執筆でしたが、本当に救われた気分です。 実は私自身が15年程前、ひどく心
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>MVに陶酔してキャーキャー言ってないで~~ 笑! ありがとうございますw 今日はマイ定休日で、先ほどシェイプアップを兼ねたウォーキング中にも、小説の内容を思い出して、泣けました((;´Д`)) その後はすっきりんこ! なにかあったらまた読み直そうと思います。そう思えるお話でした。 limeさん自らの苦難から生みだした処方箋でもあるんですね。驚きました。ありがとうございます。
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