青木ぬかり

 本作があらわしている「それ」は、往々にしてドラマチックな場面として描かれることが多いと思います。  小説はもちろん映画やドラマ、そして漫画も然り……。  しかし現実は、本作のような静けさを伴うものであることの方が多いのではないでしょうか。  非常にリアルで密……優れて写生的にひとつの場面を描いています。  安易に盛り上げようとしない意図、それが痛いほど伝わってきます。  ひとことでいえば「完成された絵画」のような作品です。  勉強になりました。感服です。
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