青木ぬかり

 強さと優しさを兼ね備えた男たちの日常……。  それがとても爽やかに描かれています。  とても丁寧に書き込まれた描写に、著者さまの情熱を感じました。  躍動感もあり、人物がいきいきとしています。  本作は、著者の長編「ティオとエレンの事件簿」に登場する人物が活躍するひとつの事件を扱っています。  長編の方が、よりハードボイルド風であると思われますが、著者さまの世界観の入口として本作は最適なのではないでしょうか。  レビューに私の作文のことを書くのはタブーかもしれませんが、私も「強く優しい男たち」を好んで描きます。  憧れをかたちにできるのも小説の醍醐味ですね。
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