藤白 圭

「自分の一番大切なものと引き換えに――」というのはよくあるけれど、「助けた人の一番大切なものと引き換えに――」と言われたら。 あなたならどうしますか? それが愛する夫だったとしたら―― そして、愛する夫が助かったというのに、自分の身には何も起きていなかったら、きっと、相手の愛情を疑うことだろう。 この物語は作者様お得意の、「難あり夫婦」がメイン。 これはまた、凄まじいドラマが繰り広げられるかと思いきや、斜に構えた不思議な少年は、彼らの〇〇であるし、実はお互いに思いを再確認するという、じんわりと心に沁みるような愛溢れるヒューマンドラマ。 ラストも一瞬、ドキリとさせられましたが、読後、爽やかな印象すら受ける物語。 面白かったです。
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快紗瑠さん、こんばんは!『払うもの』にレビューをいただけるとは……ありがとうございます(;_;) 相手を愛しているのは同じなのに、その示し方が違う。求めるものが違う。 そんなすれ違い一つで、疑心は生じてしまうし、時にはこの夫婦のような事態に……ならないでほしいものです(笑) 確かにこれは、自分なりのヒューマンドラマなのかもしれません。なんだか、いつも闇……いや、病み深い仕上がりになってしまうので、カテゴリー無しにしていますが(^^; 相変わらず丁寧で深い読みに、改めて違う視点で自分の文章を見ることが出来て勉強になります。 素敵なレビューをありがとうございました!

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