さくら花菜

前作が秀逸過ぎたので、あえて加筆した続きとは一体どういう作品なんだろうと、ドキドキしながら読み始めました。 最初のページで、もう胸が苦しくなりました。 泣くこともできないまま世界に取り残された綾斗の、例えようもない喪失感がひしひしと伝わってきて、とても切なかった。 でも、そんな綾斗を救うのは、やっぱり鈴。綾斗の中の彼女が、彼が前に進めるように背中を押してくれるのです。 人はその命が尽きても、大切な人の中に生き続け、その人を助けてあげられる力がある。人とは、命とは、愛とはそういうものだと改めて思わせてくれる、素晴らしい作品です。 もしも何かの傷を抱えて、それを乗り越えられなくて、でも懸命に自分に嘘をついて生きているのなら。 美しく繊細な描写に思わず引き込まれて、夢中でページをめくり、そして読み終えた時にはきっと、自分をごまかした悲しい嘘から、少し前に進むことができます。
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レビュー、ありがとうございます! 読んでいて思わずうるうるしちゃいました。 私がこのお話で描きたかった事を とても的確に…いえ、それ以上に素敵に 伝えてくれていて… ホントに感謝の、言葉しかありません。 嬉しいです。 ありがとうございました(T_T)感涙
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いやあ、レビュー苦手っすけどね(笑) でもまたレビューさせていただきます!感想言いたがりなので(笑)
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