狼歩

なぜか子どもは、母親はいつまでも元気でいると思っているのですよね。 そして、たまの電話にも「めんどくさいな」と思ってしまう。 そんな息子の心の動きが、とっても丁寧に書かれていて、ちょっと主人公に自分を重ねてしまいました。 主人公の閉塞感、ただただ毎日を過ごしていくだけの毎日。それは誰にでも起こりうること、という美都さんの手腕に引き込まれました。 最後に、年老いた母親の残した手紙に、読者は涙することでしょう。 この世でただ一人自分を守ってくれる人がいるとしたらそれは母親なわけで、元気なうちに大事にしなければ、と改めて思わせてくれるお話でした。 王道の母息子愛に感激しました。素敵なお話をありがとうございました。
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狼歩さん お星様5つのレビューを寄せて下さり、ありがとうございます。とても嬉しいです。 そうなんですよね。私も両親はいつまでも元気でいてくれるような感覚でいましたが、いつかは老いていき、見送ることになることを受け止めていかなければいけないんだなぁと思うようになって。 昨今は40代以上の独身者も増えていますし、不条理な退職やリストラなども当たり前のように横行している中、作中の良夫のような人物が現実にいるかもしれないと思いながら描いていました。狼歩さんに『それは誰にでも起こりうること』と感じて頂けて、描き手冥利に尽きます。 息子の嘘を肯定し続けた母親の愛。それは優しくも悲しい嘘だったように
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ご丁寧にありがとうございます。 本当に拙いレビューで申し訳ありません。 美都さんの優しさが溢れる作品でした。久しぶりにじんわりしましたよ。
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