あーる

誰でも持ちがちな優越感。人はどうしても心のどこかで優劣をつけたがる。 見下して情けさえかけていた相手に最終的に優位に立たれてしまう主人公。ほら、見たことか。ですよね。でも、垢抜けない実直に生きて幸運を手に入れた彼にも、良かったね。と手放しでは喜べません。だって、見下す立場になるのは容易い。いや、彼はどこかのタイミングで虎視眈々とこの日を見据えていた、のか…… 表紙ページ。 『俺、人を見下す奴って嫌いなんだよね。でも限界ってあるよね?』 主人公、地味な同僚。どちらのセリフとも取れる絶妙な文句。それを感じながら読むとまた奥深さを感じます。 そして、お話の中キーワードでもある『蝶』というタイトルも。ヒラヒラと儚げに舞う無害で可愛らしい蝶。でも、一方で妖艶さ裏の顔の象徴だったりもする。このタイトルにも想像を掻き立てられました、 読後にあとを引く、とても印象深いお話です。
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あーるさん素敵なレビューをありがとうございます! 「垢抜けない実直に生きて幸運を手に入れた彼」なのですが、総務課へ社長令嬢が現れた時から、彼女に好かれる為の計画を立てていました。 そういう目線で読むと、また違った景色が見えてくるかもしれません。 どんな人間にも裏表はあるってことですね。 人間の心ほど、面白いものはないと思います^^ 「ヒラヒラと儚げに舞う無害で可愛らしい蝶。でも、一方で妖艶さ裏の顔の象徴だったりもする。」 そこも感じてもらえて嬉しかったです! 本当にありがとうございます!
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早速読み返してきました(笑) うわぁ……頭に蝶が止まっているほのぼのする風景さえも、彼の計画の一部だったんですね!菜の花で蝶を呼び、自動ドアをわざと解放し社内に誘い入れて助ける。蝶子という名の彼女がそこにいることを知っていて……しゅ、しゅごい行動力(゚ロ゚) そこに通りかかり、彼の人の良さを際立たせる一言を言い放ってしまう主人公。ひゃぁーー。見えました、違う景色(笑) レビューして良かった!たぶんそういう事かもって思っていたこと(蝶を助けたのはそこに彼女がいるのがわかっていてくらいの計画性は感じてたけど…)が、想像以上にクリアになってすごく面白いです!! ありがとうございました(≧∇≦)
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