彌砂(ミサ)

レビューさせていただきます。 人生には数えきれないほどの分岐点があります。 あの時、左を選んだけれど、もし右を選んでいたら…… そんなもしもの世界が実際にあるとしたら? その世界を自分が旅することが出来たら? そんなことを考えたこともあります。 この物語はそんなもしもの世界を青春ど真ん中の男女が旅をするストーリー。 謎めいた展開の中にもふたりのピュアな恋にキュンとさせられました。 とにかく、ヒーローの真っ直ぐな気持ちのぶつけかたが、どこまでも可愛いです! そんな彼だから、最初は戸惑っていたヒロインも惹かれたのでしょう。頷けます。 そして、ラストにいくにつれ、謎がヒーローの失われた記憶とともに紐解かれていくわけですが…… 切ないです。 ふたりの気持ちを考えると涙無しでは読めませんでした。 けれど、どんな世界にいたとしても、ヒーローはヒーローで最後は切ないながらもよかったと思えました。 ハッピーエンドだと思います。 最後に。 素敵な物語をありがとうございました!
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