喰ウ寝ル

僕は個人的には、胸糞悪い話というよりも、悲しい話のように感じました。 二宮にあった過去の出来事が、今の彼女の態度として現れている。 協調や空気を読む、といった日本人には特に存在する考え方があります。 ひとつだけ異質なものがあれば、それを排除しようとする動き。 正義は必ずしも多数派によって決まるものではないと思いますが、現実はどの世界も多くの人の意見を集めた方が有利とされています。 社会は少しづつ変わり、偏見なども少なくなってはいますが、まったくなくなることはないでしょう。 優劣をつけ、狭い社会の中で価値を決めたがる。 非情かもしれませんが、人間とはそういう生き物です。 戦争がなくならないのがその理由でしょう。 もちろん、人はそんな暗い感情だけを持っているのではありません。 前向きになるような、明るいもの。 楽しみや喜び、愛情や友情が存在します。 二宮に対して心配をする二人の男子。 彼らの救いがこの物語を優しくしてくれました。 悲しくて優しいお話、僕はそう感じました。
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喰ウ寝ルさんへ お早うございます。 レビューを有り難うございます。 m(__)m。 結果として全員見て見ぬふりをしているので、悪感情を受けるかなと思ったのですが、それ程ではなかったみたいですね。 誰も嘘になる言葉は話さないけど、やむを得ないからと全員が口をつぐんでしまう事で事実を隠してしまうのも嘘だよねと思って書いていたので余りお題に添えなかったかとも思いましたが、優しさや悲しさを感じ取って貰えて嬉しいです。 深く読んで頂きました事も嬉しいです。
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見て見ぬ振りっていう感情は誰しもが持っているものですよね。 それが正しくはないと思っていても、なかなか前に出るのは難しい。 色々と考えてしまう物語でした。 命について書かれている方が多かったので、少し視点を変えてレビューしてみました。 あまりうまく書けませんでしたが。 あ、半村良さん読んでます。 戦国自衛隊は本屋に置いてなかったので、「雨やどり」っていう短編集ですけど、すごく面白いです。
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