パニックストーリーの王道とも言うべき設定。 だけれども、ただハラハラドキドキさせられるだけでなく、切なく、哀しく、時に美しさすら感じさせられてしまうのは、ひとえに筆者の言葉選び、文章運びが丁寧、かつ、叙情的だからであろう。音楽さえ聴こえてきそうで、まるでミュージックビデオを見せられている感覚でもある。 夫を失った主人公。それも唐突な事故で。 あまりに突然で衝撃的な別れを、あえて淡々とつづることで、哀しみがより引き立っている。 本当の哀しみとは、きっと激しく乱高下するものではなく、この物語の語りのように、感情の線がただ一本まっすぐに伸びていくようなものなのかもしれない。心の低い位置をどこまでもずっと。 だけれど、けして盛り上がりに欠けるわけではなく、今作品のクライマックス、迫り来る終末に向けての焦燥感は見事に描き切られている。 愛する人。世界の終わり。その選択に迫られたとき、わたしならいったいどちらを選ぶのだろう。この作品を読んだ誰もが自身にそう問いかける。 その疑問に揺られながら、ラストで読者はその正解を知る。ハッとさせられる。その瞬間の感動は筆舌尽くしがたいものがある。 なんて美しい、そして強く潔い愛の物語なのだろう。 これは、パニックストーリーの仮面を被った美しいラブストーリーなのである。一読の価値あり。
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チルさん! 読みに来てくださり、レビューまでありがとうございます<(_ _)> とても嬉しいレビューに狂喜乱舞してます笑 スターツ大賞応募用を書いているとの事、頑張ってください! 応援してます(≧▽≦)
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久しぶりに任務じゃないレビューを書かせて頂きました(´∀`*) お気になさらないで~ 心が震えてしまうほど良い作品に出会うと、その感動を誰かに伝えたくてしかたなくなってしまうのです! さすが書籍化作家さんは違うなぁ♪ スターツ頑張ってます!ありがとうございます! 15000文字くらい足さないといけないので、頭を悩ませつつですが、楽しくやっています♪
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