井湧敬一

 妄コン「優しい嘘、哀しい嘘」のお題にぴったりの、さりげなくもいいお話です。  二人の優しい嘘に、敢えて哀しい嘘を重ねて座る彼女。  でも、それは彼女自身を前向きにしてくれた嘘。  三者三様の嘘が重なって、それぞれの裏にある「哀しい本当」が、優しい想いへと変わっていくという展開に気付いた時、物語の本質が垣間見えるんじゃないかと思いました。  誰かの眼前で、実際に起こっているかもしれない、極々日常の断片。  誰かに優しくなれそうな気がします。
1件・1件
丁寧にお読み頂き、ありがとうございます。 創作の励みになります。これからもお読み頂ければ幸いです。 途次大志 toji-taishi

/1ページ

1件