清水 誉

濃ゆいキャラてんこ盛りですな。 でも嫌いじゃない。寧ろ好きだ。 キャラも濃いけど、もっと濃いのは内容だ。 昔では個人の個性だと言われていたものが、現代ではその細かな症状ごとに名前がつけられて、全てが「病名」と言われてしまう。 それはコミュニケーションを取りやすくするための人間取扱説明書を作ろうとした科学者精神学者の良心好奇心からできたものだろうけど、それがまた住み辛い、いや、生き辛い世の中になったのだ。 正しい接し方を説明してくれても、その症状だと言われた方は、そこに壁を作られてしまう。それを相手に悟られないように、自我を押し殺し、無意識に出てしまった事柄にビクつき生きている。 彼らの能力も病気ではないのに病のような名前がつく。だけどどんな人もそれぞれ持っている特性なのだと思う。 作品の中に出てくる今の若者達に増加している事件も、さまざまなデリケートな核を暴かれ突かれて、折れてしまう心のせいだと思う。 そんな世界を守るため、彼女たちはちからをあわせる。 その選択は、この作品を読んだ方が見極めるべし。 彼女達の元へ訪れた道添人は、この結末を正しい答えと太鼓判を押して帰ったのだろうか。 拝読後、もう一度この世界を読み直したいと思う作品である。
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清水さん、卓見のレビューありがとうございます。 いくら科学が進んでも、心は解明できませんよね。 その心根が繊細な者は、時代の潮流に身を任せるのがヘタ。 敏感で繊細で不器用な魔女たちが、生きられる世界にしたいものです(ΦωΦ) ↑原始時代に送ったやつなのに
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そうやん ∑(゚Д゚) とんでもない場所に送ってるやん!
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