尾多悠

山田ジュテームアームストロング花。 まず主人公である少女の名前のインパクトが絶大な威力を持っている。 しかも素性が名前負けしてない。様々な要素がハイブリッドされたとんでもない家系なのである。 しかし、とんでもない家で育てられたにも関わらず、花ちゃんの性格はどこか現実的で冷めている部分がある。 一見してハチャメチャな設定は非現実でシュールな面白さがあるのだが、人物の造形はどこか現実より。 それが絶妙なバランスで成り立っていて、不思議と違和感なく入り込めるのが本作の魅力の一つだと思う。 同居人となった男の子に対する気持ちの変化。 女の子どうしの友情。 突き付けられる恋愛の幻想と現実。 他人の恋路を応援するミッションを与えられ、どたばたと怒涛のごとく押し寄せる出来事に、花ちゃんは何を見て何を思うのか。 幼き青春の一ページが、ここにある。
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尾多様、読みいただけて、そのうえレビューまでいただけるなんて、ほんとうに嬉しいです。 「コロッセウム」は、とにかく元気にはっちゃけて、どこまで滅茶苦茶になれるかぶつかってみた作品です。面白がって頂けたのならば、書いて良かったと心から思います。 人物の造形につてのお言葉も、本当に光栄です。 とても嬉しくて嬉しくて、喜びの余り、なんどもなんども読んでしまいました。 ありがとうございます、ありがとうございます!
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