ぽんちょ

批評ということではないので悪しからず。 ネタはどれもいいと思います。ただ、そこに構想が追いついていないような印象を受けました。 例えば一作目のいじめられっ子が復讐したかのような文章に関して。 ガキ大将がいじめを「もちろん」指示していた、というのに違和感を覚えました。 例えガキ大将であったとしても、勝手に部下が暴走していじめをしていたというケースも考えられます。 そのようなケースを排除すべきためにも、ここは「彼は彼らのリーダー、所謂ガキ大将というやつで、いじめをするよう指示していたのも彼であった。」という風にやんわりとした表現で彼がいじめを先導していたことがわかるよう、書き換えたほうがいいと思います。 読み手は案外様々な可能性を想定しながら小説を読み進める生き物です。そして小説とは、書き手の価値観をいかに読み手に自然な流れで受け入れてもらうかが鍵となってきます。 そのためにも、あらゆる可能性を考慮してわかりやすく書くことが大切であると思います。 例えば二作目の寄生虫の話に関しても。 遺跡に行った主人公が絶滅したはずの寄生虫に感染した。とてもネタは面白いと思います。 ただ、終盤へと読み進めるにつれて寄生虫の話であったのがいつの間にかモンスターの話になっている。 そして絶滅したはずの寄生虫がなぜか繁殖している。 繁殖するとなれば普通は雌雄が必要です。その雌雄の寄生虫が運悪く主人公に寄生していた、という旨の記述・もしくは単個体で繁殖可能である、という記述が必要であったと思います。 また、なぜ絶滅してしまったのかの背景がなければなぜ復活したのか、に繋げられずイマイチピンときません。非常に惜しいと感じました。 全体的にネタはとても面白かったです。 あとはその事象が起こった背景の考察・説明 を深めることがあなたの作品を次のステップへ昇華する近道だと感じました。 創作活動をこれからも頑張ってください。応援しています。

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