行原荒野

何度読んでも素敵なお話です。三者三様の想いが狂おしく、けれどまっすぐに、心地よく胸に迫ってきます。 シリアスな題材ですが、決して重すぎず、けれど充分に深みを感じさせる絶妙なバランスで描いておられて素晴らしいなと感じます。 作者のるくみるさんが広島の方で、ご自身の中に深く根付いた様々な想いがあるからこそ、このシリアスな題材を、落ち着いた筆致で綴り、まろみのある優しい物語にして届けてくださったのではないだろうかと感じました。 『選べるんだから、選んだらいい』 この言葉が深く心に残ります。 それはその時代を忘れ去ることではなく、想いを寄せ続けることではないか。 そんなメッセージを受け取った気もしました。 ベンチのあの言葉も、とても素敵です。 BLとしても、真摯に悩み、生きる青年たちの物語としても、とても読み応えがあります。 引き続きたくさんの方に読んで欲しいな、と改めて感じた次第です。
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毎年ほめてくれるいけめーんが神々しいです……( ;∀;)アリガトウ…… 胸がいっぱいでうまい言葉が出てこないんですが……この小さなおはなしと小さな命たちを、引き続きひっそり愛していただけたら幸いです!
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