秋野きつ

「化して生くる者の戻らざるや如何に 〈明治妖狐譚〉」 第5話公開 ~ 江戸の裸と猿の腕  私、姓は神尾、名を葛葉(くずは)と申します。  あまりに出番が少なく、作者(くずやろう)に交渉したところ、ここなら喋らせてやるとの上からの物言い。2,3発、分を弁えさせて、私1人で罷り越した次第です。  ええ、なんですか? さいです、さいです。あらすじで話しているのも私です。もちろん琴葉では御座いません。私、葛葉で御座います。  あら、作者(ばか)が何か言っておりますわ。何々、本編でも名前が出ていないのに、勝手に自分の名前を言うな? ちょっとお待ちくださいね。黙らせて参ります。  …お待たせいたしました。何やら、作品紹介をしてくれなどと言っておりましたが、そんなこと、私は知りません。皆様も、こんな作者(へんたい)の小説もどきを読むくらいなら、寝ていた方がよろしいかと存じます。くすくす。では、また、御機嫌よう。  あ、そうそう、そう言えば、外伝だが短編だかも公開したようですよ。え? どうでもよろしい? ええ、まあ、そうですわね。

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