ぅりょうち

冷静で正しいヒロイン、荒れた家庭環境の中でも犯罪にだけは断固拒否しようと懸命に生きていて、家を出た母親のことも慮っている。 なかなかえらい子だな、何とかして現状打破してほしいなと思わずにはいられなかったです。 満里奈の「死臭がする」というセリフにゾクッとしました。 彼女が敵なのか味方なのか途端にわからなくなり、不気味さが増した気がします。この一言、とてもインパクトがありました。 雪が自分の意思で戻って来たのは、またすごいと思いました。 そこから日常の続きになるのかと思いきや、 パラレルワールドで見たものと似た現実になって、 良かったなあと思いました。 ラストに絵本が出てきて、この物語自体が絵本の雰囲気に似ていると思いました。 序の文が最終ページに出てきて、またゾクッと鳥肌が立ちました。彼女とは誰のことか分かったから。 すっきりと後味良く完結となって心地よい気持ちになりました。 最後質問です。 p28、8行目「殺されなきゃ、自分が殺される」という文章、ちょっと意味が分かりずらいです。 「(父親を)殺さなきゃ、自分が殺される」ではなくてですか?
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ぅりょうちさん。立て続けの短編小説に対する丁寧な感想、本当にありがとうございます! 最後の質問での指摘で、その部分を書き直しました。ありがとうございます。 満里奈は猫なので本能的な感覚で言葉を選びます。なので、雪が「誰かが死ぬ」と感じて暮らしていることに対して警告を発した台詞が、「死臭がする」でした。 雪は決して誰かが死ぬことは望んでいませんでした。皆が生き残るルートを模索していたんです。だけど、父親の博打&借金癖、そして女子供に対する暴力については「手に負えない」と感じていました。口ごたえすれば暴力をエスカレートさせるだけ、と勘づいていました。 雪が嘆き悲しんだ言葉を闇として吸い込んだ
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suiko さん、こちらこそ作者様自らの解説をしていただいて、いつも感激しています。 ありがとうございます。 質問箇所を書き直していただいて、分かりやすくなりました。 やられる前にやる。 崖っぷちの状況なら、防衛本能というか自然とそういう気持ちになってもおかしくないのに、雪はちゃんと冷静に考えていて賢い子! マリナは死期が近かったんですね。 「死臭がする」「私と同じ臭い」と言ったのは、雪から感じる「死」と自身の近づく死期を感じてのこともあるのかなと思いました。 最後に雪がマリナに感謝の気持ちを伝えた後にマリナが消えたのは、その最期の時が来たからなんですね。 雪は一度はマリナの魔法をはね返
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