最後まで追いかけさせて頂きました。 読了後、感想をひとつ述べさせていただければと思います。 生きるというテーマに沿った、素敵な作品でありました。 たちの悪い菓子屋の旦那に苛め倒され、女衒に連れられ籠に囚われる運命となるはずだったおみよ、ところが道中でとどめとばかりに暴漢に襲われ生きる灯火をぽうぽう……と奪われていく最中、通りかかった薄田勇二郎に助けられたものの、その翌日に今度は裕次郎が卒中を起こすなんて。 互い違いに踏み出せば途端にがたが来るのだけど、そのたびに何か添えて補おうとして。 生きていると色々なことを見るものだと思うのです。 実は失ったと思うそのたびに誰かがそれを補ってくれる。 見過ごしているかも知れないし、ふと気が付くと身近にいる人が、側にいる人が、そうやっているもんだから、年取っても、半端でも、何とかしゃんと立ってやれるもんなんだよなあ、と思うのです。 暴漢どもが二度出てまいりますが、二度目の際半端な状態なのにお互いがお互いの短所と長所を打ち消してプラマイゼロみたいな状態になって。「ああ、これもまた半身か」と。 なんとまあ絶妙なお題をつけたな、と頷いてしまいました。 良い物語をありがとうございます。
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レビューありがとうございます☆ そうですそうです。半身不随の半身ではなしにね♪ 勇二郎視点としては、何とかうまくまとまったかなあというところなんですが……おみよは本当に、ドSか! というくらいに次から次へと酷い目に遭わせてしまいました(´Д⊂ヽ 一応、どうしてこんなに献身的に勇二郎の世話をするのかの説明上、全て必要な設定のつもりなんですが……( ;∀;) おまけに、前にちょっとコメント頂きましたが、おみよが本当に幸せをつかむところまでは、この物語内では辿り着かず、ほんとゴメンて感じでした(ノД`) でも、おみよがこの先どうなっていくのかについては、実は明確に決まっていますので、そのうち書きたい
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