魔王源

強烈な文章である。 熱に浮かされているような、叩きつけるような、荒々しい小説だ。 その荒削りな言葉の羅列が、本作ではむしろ功を奏している。未成熟であり、様々な問題を抱えている、けれどもそれゆえに視聴者たちを惹きつけてやまない――インターネット動画サイトの生々しい恐怖と、麻薬的な魅力が漂ってくる。 とにかく、怖い。得体の知れない怖さがある。物語は加速し続け、最後には現実を凌駕していくが、いつの間にかそんなことはどうでもよくなる。主人公「マス」に同化して、物語の中に入り込んでいく。 一読の価値はあると思う。
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コメントありがとうございます。ホラーを書こうとしたらかなりいびつなものが出来上がってしまいました
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