環 旅斗

冒頭からしばらくは、軽妙でお洒落な物語のように感じていました。しかし、途中からの展開に息を呑み、次第にダークな雰囲気に魅了されていき……。 激しいアクションや裏社会の恐ろしさを存分に描きながら、人の闇の部分を突きつけてくる。 これは、壮絶で重厚なノワールだと、読了後に溜息をつきました。 志貴の過去が徐々に明らかになるにつれ、物語に深みが増していく。 沙代との最初の出会い。そこからつながる彼女のストーリーも秀逸で、物語に彩りが添えられていく。 とても見事な展開だと感じます。 多くの犠牲を払いながらも、ラストでは仄かな希望の光も灯る。 この物語の世界を、また感じてみたい……。 そんなふうに思わせてくれる、素敵な作品でした。 良作に出会うと、自分もがんばろう、という気持ちになれます。 ありがとうございました。
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レビューありがとうございます! この小説最初はいわゆる探偵もののハードボイルド小説を書きたいなと思って書き始めました。ただ、それだとありきたりだと思って、近未来の人工島を舞台にしたり、ファンタジーやオカルトの要素を付け加えたりして、出来る限りオリジナリティーのある作品に仕上げたいと思って、このようなストーリーとなったのですが、そのせいで無駄にごちゃごちゃしてしまったかなとか、ファンタジーやオカルトを抜きにして、純粋なハードボイルド作品を書けば良かったとも思ったりして、後悔することも多かったです。 でも、こうやって評価を貰えると、少しずつですが自信がついてきます。 この作品の続きと
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おお、志貴の過去と続編と……またこの作品の世界を 味わえるんですね。 楽しみに待ってます。
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