小森日和

少しずつ楽しむつもりが、最後まで一気に読んでしまいました。 私は基本的に応募作品であったとしても、応募要項通りかなどは気にせずに読みます。単純に物語を楽しみたいからです。 なので、一つの作品として読む限りでは、面白かったです。文章につきましては、先を読ませる力は相変わらず凄いなと思いました。今回はキャラクターの味が文章全面に出ている感じがしました。 ココペリというキャラクターについても、違和感なく物語に溶け込んでいまして、よくよく考えたら凄いことだと思います。大抵は現実感がなくてシラケるんですよね(^_^;) バディ小説として読むと、ココペリの働きが弱いという講評もありましたが、私はココペリのキャラクターが影響を与えたと解釈して、バディ小説としても楽しめると思いました。 ラストの親子については意見が割れそうですが、高校生が父の生きざまに気づくというのはある種普遍的なテーマであり、これからも繰り返される論点だと思います。その為、やや使い古されたテーマと思われがちですが、それは描き方次第であり、私は父の書斎のシーンにはむしろグッときました。 公募となると、そのあたりが判断別れるんだろうなと思いました。エンドユーザーは応募要項なんか気にせずに読みますから、また違う印象になるのかもしれませんね。 とても面白く、かつ、読ませる作品であり、胸にグッとくる楽しい時間をありがとうございました!
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小森日和さま レビュー&コメントをありがとうございます…! 実はこの小説は「バディ小説大賞」に向けて書こう! と思ったものではないんですよね。バディ小説かも? と思って応募したので、バディ小説なのか? と問われると自分でも疑問でして。 7年前に母校の先生と飲んでいるとき、 「ココペリってなんだっけ?」「インディアンの精霊みたいですよ」「それで小説書いてよ」「いいですよ」 という流れになり、書いたものでした。 7年間、引き出しにしまってあった小説なので、こういう形でお披露目できて嬉しいです。 ココペリのキャラクター、お楽しみいただけたようで嬉しいです。勝手にぴょんぴょん動いて話をして

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