汐月 詩

三人称視点で淡々と語られる物語。恋愛小説にしては珍しいのではと思うのですが、それがまたいい味出していると感じました。 別れ話を切り出す方はすでに「終わって」いて、揺るぐことはない。すごくわかります。それに対して切り出された方の、縋ったらどうにかなるのでは……という考えもわかる。 三人称視点だからこそ、どちらの視点にも立てるし、どちらの気持ちも感じることができるのですね。 また、この男性の別れ話までの葛藤が心に刺さります。『全部埋めてあげられるか、安心と安定の中に、ちょっと不安要素も入れて、あなたにほんの少しのストレスを与えてあげたほうが良かったかもね。ある意味至らなかった。ごめんね』 これを言うまでにどれほど葛藤があったことか。 並大抵のことではないと思います。時間がかかったと思います。 そこに『別れ話は唐突に』という女側の視点ですよね。この対比が上手いなぁと思わず唸りました。 とりとめのないものになりましたが、よく練られた作品だと感じました。 イベント参加、ありがとうございます!
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読んでいただき、ありがとうございます。 レビューが心に染みました。 こんなに、解説していただくと、書いた甲斐もあります。
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いえいえ、感じたことを書いていたらちょっと長くなりました(>_<;) こちらこそありがとうございました♪
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