雪翅

諦めること。耐えること。 それに慣れてしまったら、助けを求める方法がわからなくなってしまうんですよね。 感情を捨て、ただ無難に日々が過ぎていくことが“幸せ”なのだと思ってしまう。 そして容赦ない人間は、無抵抗な者に対して、鈍くなっていってしまう。どんな扱いをしてもいいのだと、馬鹿な認識を持ってしまう。まるで心がないもののように、物のように。 だけど、理不尽な行為に慣れて、そればかりで自分の人生を浪費してしまうのは、あまりにも悲しいしもったいない。 薫という救いが華菜の前に現れて、彼女が自分の心と向き合えたことが、私は本当に嬉しかったです。 やっと涙を流せた彼女の姿に、どこか安心してしまいました。 これからの華菜の人生が、様々な感情で彩られていきますように。
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