雪翅

"恋人"とは違って、"友達"という関係には、相手を縛る力がない。 それはとてももどかしく、女性なら、一度は紗月と同じような気持ちを抱えたことがあるものではないでしょうか。 そして、陽菜と似たような欲望も。 女同士という関係性、演劇部という舞台、アネモネという小道具。 それら全てが、二人の女性の感情(企み)を表すのに、とても上手に働いていました。 今も、この世界のどこかで起きている出来事ではないか。 そう思うほど現実味がありゾッとしました。 また、不穏な締め方のお陰で、物語が強烈に印象づきました。 これからもきっと、何本のアネモネが戯れに育てられ、そして引きちぎられていくのでしょう。
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「アネモネ」を読んでいただき、そしてこんなに丁寧で素敵な言葉をありがとうございます!!嬉しい限りです(´∀`*)
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