汐月 詩

この作品、好きだなぁ。 はじめは「異母妹かも」という理由でついついヒイラギさんのことを目で追っちゃうのですが、恋人ごっこをするうちに「異性として気になる存在」に……。コレコレ!恋愛ってそうだよなぁ、と勝手に頷いてしまいました。 ただこれだけではもちろん終わりません。 「異母妹かも」の部分がこの作品の肝であり、いいスパイスになっています。 好きだと思う反面、「異母妹」となると恋愛はできない。白井くんの葛藤に私まで心が痛くなりました。特に写真を見返すシーンが印象的ですね。 ああ、間違いない。 柊瑞恵は、この母親にそっくりだった。 ここで一気に絶望感が襲ってきます。 ああ、やっぱり妹なんだ……と。 父からの手紙で更に落とすと思いきや、ここでまさかの急浮上!母が名前を間違えているのかな、という最初のシーンがここに来て伏線回収されています。 うまいです。名前のトリックもさることながら、読者の感情のコントロールが、うまい。 短編ですが、感情が揺さぶられて、だからこそハッピーエンドが生きてくる。 軽いタッチの文章と、テンポのいい会話が本来ならば重くなるテーマをうまくラブコメに仕上げていました。 面白かったです! イベント参加、ありがとうございます!
・1件
素晴らしいレビュー、ありがとうございました! こんなに誉められて良いのでしょうか? 土下座してお礼を言いたい気分です。 あまり読まれてない作品だったので、イベントに参加して浮上させてあげたかったんですよね。 皆、ワタシの大切な子です。 誉められて嬉しかったです。 ありがとうございましたm(__)m
1件

/1ページ

1件