焼き鳥屋の常連さんの冬子と雨宮。冬子は気の合う雨宮との関係を『恋愛しない同盟』と呼んでいた。 でもいつしかその特別な関係は、徐々に変化していく。 冬子はこれが恋愛なのだと気付き始めるが、深入りを避ける雨宮にはある秘密が… 7年前に起こった忌まわしい事件。その事件の傍にいた二人が時を経て出会い、葛藤の末、愛とは何かに気づいていく。 居酒屋の常連ワカコの言葉、 「──彼の愛はアタシの中で生きて、そして全然関係のない次の旦那にも続いていくの。アタシはいつだって、愛した人の欠片を世界中に探してる。」 愛は輪廻するのだと知らされる、深みのあるこの言葉が、この物語の骨子となっていると言っても過言ではない。 楽しく、そして時には冬子や雨宮と一緒に苦しみながら読ませていただきました。 ありがとうございました。 P.S. 自分もこんな愉快なお店の常連さんの仲間になりたいと思いました。
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書籍のあとがきのような素敵なレビューをありがとうございます! ワカコの言葉は正に、プロットの段階でこの言葉が出た時に最後まで書いてみようと決意できたものだったので、言及して下さってとても嬉しいです。 連載中、松さんが読んで下さっていることにとても励まされておりました。 こちらこそ、読んで頂きありがとうございました! p.s ……居酒屋のアクの強いメンツの中で、まったりと飲んでいる松さんを想像してちょっと和みました(*´ω`*)
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