二瀬幸三郎

二瀬幸三郎です。 拝読させていただきました。 剣道部マネージャー真琴が、憧れる松平先輩の誕生日に送るつもりで購入したプレゼント、それは一振りの刀……カタナ!? しかも、不思議な骨董屋から手に入れた名刀[同田貫]にはトンでもない[おまけ]まで付いて……着いて……憑いていたのだ! そう、そのカタナには、文字通り武士の魂……ではなく武士、森本喜十郎の霊が! 斯くして、平凡な女子高生と稽古一筋の武士の霊という、不思議な同居生活が幕を開けた。 やがて二人(?)は、[(有名)妖刀]が引き起こす事件に巻き込まれていく…… 丁度、隣町の博物館で〈村正〉含む銘刀八振りに(文字通り)触れる機会があり、その輝きに魅せられたので、レビューさせていただきます。 幽霊との同居は、ホラー、コメディ両方に見受けられますが、この作品は完全に後者寄りと言えます。 内気な性格に思えた真琴が喜十郎に対して怒りと苛立ちを覚えるウチに、徐々に強気な性格へと転移していく……寧ろ、潜んでいた本来の気性が喜十郎の前では露わとなっていく様子などがコミカルな展開とともに描かれております。 そんな中で、喜十郎を通して[武士道と士道の違い]などを巧みに物語へと落とし込み、わかりやすく解説しております。 また、価値観の違う真琴と喜十郎の何処かずれた会話が物語に良いアクセントとなっております。 そして喜十郎の気遣いから生まれた最後のオチ……w 真琴が果たして、その隠れた恋心を先輩に告白できるのはいつの日か…… そして、同田貫は早く錆を落としてください。錆が進行して朽ちる前に……w 楽しく拝読させていただきました♪
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いつもながら、それ自体、読んでいてとても楽しいレビューをありがとうございます m(_ _)m☆ 確かに、ヒロインは刀のお手入れをしてくれなさそうです(すること自体知らない)w 「同田貫」にしたのは、喜十郎の質実剛健な性格に似合うかなと思い、そうしました。「村正」もそのイメージからですね(ほんとは徳川家の言いがかりですが…)。 それにしても、名刀に触れ合うイベント…なんと羨ましい。

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