時間樹

良いですねぇ、荒廃した世界を舞台に繰り広げられる異能者たちのお話。こういうの大好きです。文章もしっかりしていて読みやすいですし、セシルとエルフリーデの関係性も素敵でした。韓流宮廷物とは全く違うジャンルにもかかわらず、こちらもしっかりと世界観を描き出されていて凄いと思います。 気になった点はヴァッフェエルベの設定でしょうか。核の代替として研究された遺伝子操作や機械化技術とありますが、ゴッド・アイの効果は音声認識+物質テレポーテーションですから、SF的には核や遺伝子操作とは比較にならないくらい高度な技術に該当します。科学技術の後退した世界でこんな技術が存在するとしたら、その説明が必要かと思います。もちろん実際の科学的裏づけは必要ではなく、トンデモ科学で良いのですが。 また、エンタメ的にはラスト、セシルの戦闘シーンがもう少し欲しかったかなぁ…。これは勝手な願望なのですが、相手組織も人員を大量投入している様子ですので、彼らを黙らせるのに足る戦闘力の片鱗をセシルが見せるシーンがお約束ですがあっても良かったかな、と。クライマックスのはずが、どうもあっさり読めてしまったもので…。 さらにまったくの蛇足なのですが、もし未読でしたらマルドゥック・スクランブルなるSFシリーズの外伝短編集「マルドゥック・フラグメンツ」収録の短編をご覧になるのをおすすめします。異能者バディSFものとして面白いですし、参考になります。本編はかなりグロいので人を選ぶのですが、短編は問題ないと思います。 とまあ長文でつらつらと失礼しました。 本作は楽しく読ませて頂きましたし、できれば続編で世界の全貌を描いて欲しいな、とも思っております。 イベントご参加、ありがとうございました。
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こちらも有難うございますm(__)m 本作は、七、八年前位に、セスとティアナの設定だけ漠然と作ってあったものを、バディ大賞用に急遽構成したものなので、穴がどっかにあるだろうな、とは思ってました…(目が泳ぐ)。 ヴァッフェ・エルベに関してご指摘、有難うございます。大変、助かりました。 ラスト、実は自分も何かあっさりしてるように見えないかな、とは思ってました。その理由に関してはどうにも、第三者目線で見られなかったのでよく分かってなかったんですが、ご指摘下さり、この点も非常に助かりました。 締切まで後少し日にちがあるので、アクションシーンだけでも直せたら直したいと思います。有難うございます。 余
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長いこと温めていた作品なんですね。 どうも楽しませて頂いただけに、ここが気になる!という点を列挙した辛口レビューのようになってしまいましたが、受け入れて頂きありがとうございます。 アクションシーンの改稿はひそかに楽しみです。ぜひ頑張ってください!完成したらこっそり読みに伺います。 マルドゥック・スクランブルは既読でしたか!ちょっと人に勧めづらいですが面白いですよね。カジノシーンはファンタジーだと思って読んでいます。ヴェロシティも面白いのですけど、挫折するお気持ちは良く分かります(笑) フラグメンツに収録されているボイルドとウフコックの短編があるのですが、割と明るいお話でおすすめです。ただ、フ
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