時間樹

「風」の使い方が面白いですね。タイトルを見てwindの方の風かと思ったのですが、なるほど、別な方か、と驚きました。先入観を突いた、面白い表現になっていると思います。 作品全体としては評価が難しいのですが、扱おうとしているテーマの大きさに対し、このストーリーは小さな器に過ぎるのではないか、と思います。 才能の欠如への不安、創作に打ち込む者の狂気、世界の全てを擲ってでも己の世界を表現したいという渇望。著者氏が取り組もうとしたものは、そういった巨大で混沌とした存在ではないかと思うのですが、それを扱うにはやや展開がライトかな、と。 主人公の固執するものが「創作」でない別のものであれば(自分らしさを貫く姿勢、とか)この展開でしっくりまとまるのではないかな、と少々勿体なく思った次第です。 的外れな意見でしたら気にしないでください。 イベントご参加、ありがとうございました!
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