時間樹

短いけれど骨子のしっかりした面白い短編でした。 彼女は「自分が子供だから」直人を受け入れることが出来ず、別れるのだと言っていますが、読み手の印象としては直人の方がお子様だなあ、と思います。愛想が良く、素敵なことをたくさん知っていて、自分の「たのしさ」を相手に気前よく分け与える彼は愉快な人間だと思いますが、目の前にいる人が自分とは違う「たのしさ」や「くるしさ」を抱くことを理解しきれていないように見えるのです。子供のまま大人になったような。 彼女の反応こそ普通の大人の態度かもしれません。元カノの話をほいほいされても反応に困りますよね(笑) イベントご参加ありがとうございました。
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コメントありがとうございます。読んでいただけて嬉しいです。 直人は器の大きい(大きすぎる?)大人として大げさに書いたつもりだったので「子供のまま大人になったような」という言葉にとても驚きました。 「World is mine」と「We’re the world」の対比、というか。 でも、目の前にいる相手(しかも恋人)の気持ちを慮ることができない人はやはり大人ではないですね(笑) 自分でも気付かない側面に気付かせていただきました。 ありがとうございます!
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なるほど、直人が器の大きい人物というのは納得です。つまらないことに固執しなさそうな感じがします。 私見ですが、彼が自身の大きな器にためた水を少しずつ、丁寧に他者の心の器に注ぐことを理解したとしたら、非常に懐の深い人になるかもしれませんね。現状は気前良く注ぎすぎてオーバーフローさせてる風ですので(笑)それが子供みたいだと思った次第です。
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